10月にシュレイダーの新ヴィンテージ2021年のグローバル・リリースを記念してシュレイダーの総支配人であり、マスター・ソムリエのジェイソン・スミス氏が来日しマスター・クラスを開催致しました。
>>>ジェイソン来日時のプロモーションの様子はこちらから
マスター・クラスに先立ちワイン・ジャーナリストの山本昭彦氏が取材して下さりました。
ダブル・ダイアモンド オークヴィル カベルネ・ソーヴィニヨン 2021は「グラスに注いだ瞬間に、半径2メートルが香りで満たされる。ゴージャスというほかない。(中略)ナパ・ヴァレーのトップワイン、あるいはボルドーのトップ格付けシャトーに匹敵する奥深さを備える。」
シュレイダー オールド・スパーキー ベックストファー ト・カロン・ヴィンヤード 2021に関しては「巨大な塔のようにそびえて圧巻。強大なストラクチャー、彫りが深く、鮮やかな酸に縁どられている。(中略)一度でも飲めば、人生が変わるような偉大なワインだ。」
との評価を頂いています!
是非、お手に取って読んで下さいね。
]]>本イベントはニューヨーク、トロント、ロンドン、ナパ、ソウル、上海と各都市で開催するグローバル・イベントの東京版として、開催致しました。
シュレーダー・セラーズはフレッド・シュレーダーが1998年に創業。2000年にトーマス・リヴァース・ブラウンを醸造責任者に据えて、オークヴィルの最高峰、ト・カロン ヴィンヤードの個性を表現することを目指します。新世界でもっとも偉大なカベルネ生産者として大成功を納めます。ワイン・アドヴォケイトなどの評価誌で100点ワインを連発しその数通算37回!2017年にコンステレーション傘下となりました。因みに今回のイベントは中川ワインとコンステレーション・ブランズの共催です。
今回のイベントは、シュレイダーの総支配人であるジェイソン・スミス/ Jason Smith マスター・ソムリエを迎えて開催。ジェイソンは弱冠27歳でマスター・ソムリエ※の試験に合格。以来20年間、伝説的なNYのクラブThe 21 Clubを皮切りに、Charlie Trotter’s(シカゴ)、 MGM Resorts International・・・とキャリアを築いてきました。
※コート・オブ・マスター・ソムリエは2023年現在でも合格者は175名という狭き門。ちなみにジェイソンが合格した2005年の時点では75名。
現在はラスベガスに家族と共に暮らし、数週間ごとにナパに通い、トーマス・リヴァース・ブラウンと共に葡萄畑の中をめぐりディスカッションしたり、セラーでテイスティングしたり、アメリカ国内外を飛び回りプロモーション活動をしているとのこと。
まずは10月10日火曜日、八芳園にてマスター・クラスを開催致しました。
昨年ワイン・スペクテーター誌の年間トップ100第一位に輝いたダブル・ダイヤモンドの新ヴィンテージを筆頭に、初リリースとなるダブル・ダイヤモンド プロプライエタリー・レッド、オールド・スパーキー・・・とテイスティングした錚々たる顔触れは下記の通り。
さて、翌日。10月11日水曜日
まずは、トレードのお客様のお店にお伺いしてスタッフ向けセミナーを開催致しました。
ウルフギャング六本木さんへ訪問。ランチを頂いた後、スタッフの皆さんに集まって頂きスタッフ・セミナー。
お次は、恵比寿ピーター・ルーガーさんへ。こちらでも若きスタッフの皆さんにお集まりいただきセミナー。
※ 撮影の時間には皆さん現場に戻られていました。セミナーにはもっと参加頂いてます。
ジェイソンはマスター・ソムリエとしてソムリエチームを率いて教育活動をする・・・ということに長年従事していたとあって、レストランのスタッフとのディスカッションはとっても楽しそう。
どちらのセミナーでも沢山質問を頂き、盛り上がりました。ありがとうございました!
一転して、夜は一般のお客様をお招きしてベージュ アラン・デュカス 東京でのコンシューマー・ディナー。
シュレイダー・ファンの方々にお集まりいただきました。
会場にはアノ美しいセレブの姿が・・・
デヴィ夫人は、「貴方、The 21 Clubにいらしたの?私、NY時代よく行ってたのよ。」とジェイソンと大盛り上がり!
※The 21 Club :ジェイソンはソムリエとしてのキャリアをスタートしたNYの伝説的なクラブ。
▼ デヴィ夫人もこの日のディナーを紹介して下さっています。
Dewi Sukarno Official Blog
以上、ジェイソン・スミス氏との短くも濃厚な2日間を駆け足ですがご紹介致しました。
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中川ワインでもおなじみのあの畑、この畑が取り上げられていて、興味深かったです。
是非、お手に取って下さいね。
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今回のお題は「新商品」。新規取扱いブランド、既存ブランドの新キュヴェ、はたまた、新ヴィンテージまで、中々ご紹介出来ていなかったワインの数々をあらためてご紹介致しました。
なにはともあれ、まずはスパークリング!
バター・シャルドネでおなじみのジャム・セラーズから、バター・シリーズが増員され、バター・ バブルス スパークリング・カリフォルニア NVが登場です。
デコイの格上キュヴェであるデコイ・リミテッドからはブリュット・ロゼ メトード・シャンプノワーズ NV。中川ワインのバックオフィス女子に大人気。
▼ 後、ソーヴィニヨン・ブラン > シャルドネと並ぶ白ワインコーナー。
ベッドロック ソーヴィニヨン・ブランが大評判。来場者、中川スタッフ内でも、一番人気だったのでは?というぐらい。
口に含むとアタックはフワッと白桃のような果実味、しかしすぐに厚めのミネラルがスーっと押し上げてきてそのバランスが絶妙。
これで上代5,500円(税別)とはお買い得です。
リンカーン シャルドネも人気。この価格で果実味としっかりとした樽の表現、そして熟成感も出ていて、まさに今が飲み頃!の掘り出しものです。
こちらは、ブライアント、グレース・ファミリーなどでワインメーカーを勤めたヘレン・ケプリンガーが造るワイン。後ほどの赤ワインコーナーにカベルネ・ソーヴィニヨンも登場します。
「フェ・マンとカルト・ブランシュは、それぞれの醸造家の力量が出て、やはり一線を画した感がある」との高評価も頂きました。
そして、リリックス。こちらは中川ワインではお馴染み、超重要ワインメーカー、トーマス・リヴァース・ブラウン手掛けるシャルドネ。程よい熟成感があり「上質なシャルドネだなぁ」としみじみ感じさせてくれます。
▼ 上記以外にもこんな面々が
続くはピノ・ノワールコーナー
こちらはノリアから新キュヴェのウミノ・ヴィンヤードとブロッソ―・ヴィンヤード。
ウミノは日系の海野さんが開いたラシアン・リヴァー・ヴァレーの畑から。ブロッソーはカリフォルニアでは珍しい花崗岩土壌の畑。モントレー・カウンティのシャローンというAVAに位置します。
比較試飲すると、両者の明確な違いが際立ちます。
▼ ちなみにこちらに、中村さんの近況と共に上記の二つのワインの詳細をまとめておりますのでご覧ください。
https://nakagawa-wine.co.jp/noria_staff_seminar230615/
▼ 果実味系のボアズビューとエレガント系の他ピノが好対照で要注目。
▼ さてここからは、カベルネその他しっかり系赤ワイン。ちなみにこの暑さなのに、31アイテム中18アイテムがこちらのしっかり系赤ワインコーナーに含まれております。
この二つのワイン、価格も同じ、セパージュも同じで「どう違うの??」って聞かれるとちょっと困ったな・・・というアイテムだったのですが、並べて試飲すると、ちゃんとそれぞれの個性があります。
リンカーンのには若干のハーブのニュアンス。ティストリアの方がやや黒系果実が強いがまろやかな印象。
とにもかくにも「6,000円代のナパ・カベは貴重」とのお声も。
さてさて、ここからは大型新人が続きます。
ブノワ・トケのプライベート・ブランドであるフェ・マンからカベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレーが2021年からデビューです。
フェ・マンのシングル・ヴィンヤードの葡萄を調達する畑からと将来的にシングル・ヴィンヤードを造るポテンシャルを持つ畑からの葡萄をブレンドしています。
そして、トネラも評判良かったです。ラザフォード西側の銘醸畑を4世代100年に渡り引き継いできた栽培農家・トネラ家の4代目スティーヴ・トネラが造るエステート・ワイン。今回ソーヴィニヨン・ブランもテイスティングに出していたのですが「トネラ、全部いいね!」というお声も。ラザフォードの個性を良く表現しているワイン。
シャルドネ・コーナーでも登場したヘレン・ケプリンガーが造るカルト・ブランシュのカベルネ。シャルドネのコーナーでも申し上げましたが、嬉しかったのでもう一度。「フェ・マンとカルト・ブランシュは、それぞれの醸造家の力量が出て、やはり一線を画した感がある」との高評価。
カリフォルニア勢の中で今回唯一のワシントンワイン。力強い果実味の中に酸が溶け込みジューシーな口当たり。中川ワイン’大’試飲会だとカリフォルニア勢に押されて、中々このワシントン・ワインの素晴らしさが伝えきれないのですが、今回は「クィルシーダクリークいいね!」とのお声を多数いただきましたよ。
さてトリは今回の目玉的ワイン二つ。
トーマス・リヴァース・ブラウンがハウエル・マウンテンから造るアウトポスト。この’トゥルー・ヴィンヤード’ は、2014年、2016年、2019年とパーカー・ポイント100点を獲得しています。念願かなって正規輸入開始です。
誰もが大絶賛。白コーナーで登場していたリリックスと共に、「印象に残ると思ったら、両方ともトーマスのワインだったね」と仰ってくださる方もいらっしゃいました。
そして大トリ、パトリモニー。レバノン出身、フランス育ち、アメリカでIT系ビジネスで成功を収めたダオ兄弟が「世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを造る」という大志の元に世界各国を回り、探し当てた土地から造ります。
パソ・ロブレスの西アデレイダ・ディストリクツに位置し、標高600mの高地で、複雑な起伏、ボルドー右岸を思わせる粘土石灰岩が広がる畑を開墾しパトリモニーを設立。ナパ・ヴァレーと似た気候をもちながら、冷たい海流の影響で酸が落ちず、堅牢さとエレガントさを兼ね備えます。こちらもだれもが大絶賛。
▼ コチラも注目。
新商品のご紹介が主な目的だったのですが、白ワイン、ピノ・ノワール、しっかり系赤ワインとそれぞれのジャンル内で個性の違いがはっきりと際立つラインナップとなりました。
ご来場いただいた方も違いを良く実感できた!とご感想を頂きました。
最高気温37℃超えの猛暑の中、足をお運び頂きましたお得意様に感謝です。
皆様、暑いなか本当にありがとうございました!
]]>3月から5月にかけて来日していた生産者が4組登場!
トップバッターはドメーヌ・ド・ラ・コートとピエドラサッシを造る、サシ・ムーアマン。
サシのお母様(*日本人です。サシは日米ハーフ)が春の叙勲で旭日単光章を受章することになり、5月に緊急来日した際に開催したセミナーの取材記事です。
お次は4月に初来日ダックホーンのワイン・メーカー、レネ・アリー。マンダリンオリエンタル東京で開催されたメディア・ランチでのレネの話をまとめて頂きました。「理系の分析力を備える一方、“ブレンドはアート”と語る感覚的な側面も併せ持つ。」とレネを紹介してくださっています。
そして同じページのお隣には、ファヴィアよりアニー&アンディ夫妻が。こちらは3月来日時のもの。中川の試飲会と同時開催した2時間に及ぶセミナーをファヴィアの新しいブランドである「カルボーン」に焦点を絞ってコンパクトにまとめてくださいました。
そして、そして「森覚ソムリエが検証するウエスト・ソノマ・コーストの実力」という記事内ではテイスティングする8種のワインの中でボアズ・ヴュー シャルドネ・ザ・コーストが取り上げられています。
「シームレスな味わいの中に、ふくよかさと丸み。大きなボリューム感を緻密な酸が和らげる。果実味とスパイシーなアフター。唯一無二の味わい。」とコメント頂いています!
さらに、本号の巻頭特集記事の、昨年新AVAとして承認された「ウエスト・ソノマ・コースト」特集内で、ウェイフェアラーのワインメーカー、トッド・コーンの姿が。
これは3月に開催されたカリフォルニア・ワイン・インスティチュート(CWI)主催のAlive Tastingの際に「ウエスト・ソノマ・コースト・ヴィントナーズ」に所属する他のワイナリーと共に来日した際のセミナー取材記事です。
ウエスト・ソノマ・コーストAVAについて包括的にまとめている記事ですので、トッドやウェイフェアラーに関して個別に言及されているわけではありませんがとても興味深くまとめられているのでこちらの記事もお見逃しなく!
因みにトッドはとっても謙虚で穏やか、まじめな好青年。この集合写真でも後ろの方に控えめに映っていて思わずほほえんでしまいました。
▼ WANDS「 特集北アメリカワイン」記事内の内容はこんな感じです。是非読んでみてくださいね!
NORIAの最新情報と併せてレポートします。
NORIAの新しいキュヴェである、ピノ・ノワール ウミノ・ヴィンヤード ラシアン・リヴァー・ヴァレーの導入に伴い、ブロッソ―・ヴィンヤード シャローン、サンジャコモ・ヴィンヤード ソノマ・コーストと3種のピノ・ノワールを試飲しながら、ウミノを中心にそれぞれの特徴を講義して頂く・・・という趣旨です。
いつも忙しくしてらっしゃる中村さん。しかし、今はいつもにも増してすご~く、すご~く忙しいのです。
なぜならば、もうすぐ中村さんご自身のワイナリーが完成間近!なんです。
そこで、本日は何はともあれオープン間近なワイナリーのお話しからお伺いしました。
中村さんは、まさにそのワイナリーからzoomに繋いでのセミナーです。
場所はバークレーの中のギルマン・ディストリクト / Gilman Districtと呼ばれる市が開発に力を入れているエリア。
Urban Wineryと呼ばれる業態で、バークレーには10年前にはワイナリーは2件しかなかったが、現在10件まで増えたそうです。そのうち6件が、中村さんのセラーから2ブロック以内に集中しているとのこと。また2つのクラフト・ビール ブルワリーもあり更に今秋に新たなブルワリーがもう1軒オープン予定。周辺には新規にオープンするレストランなども多くフードとお酒で今注目のエリアだそうです。
中村さんは近所に長く住んでいたこともありなじみのある場所だったこと。加えて、空港から車で20分ほど、高速を出てすぐのところにある。そのまま、ハイウェイ 80をまっすぐ行けばナパ・ヴァレーというナパの往き返りに立ち寄れる、ゲストが訪問しやすい場所であることから、この場所を選んだそうです。
中村さんは月~木までワイン造りを行い金土日はこちらのセラー・ドアーで接客もします。最初は中村さんのビジネス・パートナーとお二人で運営するそうです。
「ワインショップで接客をしたことないし、レジもしたことないので、最初は大変だと思うのですが」とドキドキの様子 笑
ワイナリーが完成した暁には、発酵から熟成まで全部このセラーで行います。葡萄が持ち込まれたら、ワイナリーの外で選果、白はプレスし、赤は一部除梗してから、ワイナリーの中で醗酵、熟成。
ワイナリーには180樽くらい設置することが可能だそうです。ボトリングは移動式のボトリング・トラックでボトリング。
ここ2~3年くらい1,500ケースほどの生産量でしたが、この新しいワイナリーの設備的には3,000ケース分製造できるそうです。
このワイナリーを造ったのはお客さんに来てもらってワインを購入してもらうのが目的なので、ここで販売する分を増産したいそう。現在5種類のワインを造っているが、セラードアのみの販売の小ロットのキュヴェなど合計10種類ほどに増やす予定です。
既にソノマの北のロックパイルからカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを去年から造り始めて2025年にリリース予定とのことですよ。これはノリアの「日本食に合うワイン」というコンセプトから外れるので、新しいブランド名でリリースします。
「日本食に合うワイン」ということで、日本人のシェフと組んでフード・トラックでお弁当を販売したり・・・と色々と構想があるようです。(免許的にワイナリーでは食事を作って販売することが許可されていない)
新ワイナリー楽しみですね!今すぐ行きたい!!
皆さんも是非お立ち寄りくださいね。
▼ 最新情報はNORIAのFBをご覧ください。
https://www.facebook.com/noriawines
さて、それでは試飲に入ります。中村さんの3つのピノ・ノワールを比較試飲します。
まずは、初リリースのPinot Noir Umino Vineyard Russian Russian River Valley 2021から。
こちらは言わば、マイケル・ヴァレンタインの後継キュヴェ。マイケル・ヴァレンタインは2021年に霜にやられてしまい壊滅状態に。中村さんは新たな畑をさがしていました。
中村さんはダックホーン・ポートフォリオのデコイのワインメーカーと情報交換をする中で、ウミノ・ヴィンヤーズと出会いました。ダックホーンはデコイ、マイグレーション、コスタ・ブラウンを持つことからソノマの色々なヴィンヤード・マネージャ―とつながりを持っているそうです。
ウミノは元々日系3世のDave Umino(海野)氏によって開かれた畑だが彼は3~4年前に亡くなり現在は奥様が事業を引き継いで、畑の管理はヴィンヤード・マネージング・カンパニーに委託しているそうです。ちなみに中村さんは契約後に、この畑が日系人である海野さんによって創設された事を知ったそうです。
ウミノはマイケル・ヴァレンタインより内陸に位置し、霧が抜けないマイケル・ヴァレンタインに比べると少し暖かい。しかしマイケル・ヴァレンタインは土壌が粘土質なので果実味が若干ヘビー。それに比べるとゴールド・リッジ土壌のウミノは、糖度は高くならないが酸がしっかり残ります。フレッシュな赤いフルーツが良く表現され、果実味が横に長くきれいに広がり、タンニンはきめ細やか。抜栓当初は少し線が細い印象でしたが、時間が経過すると果実味、複雑さなどが現れます。
2021年はウミノのファースト・ヴィンテージなので生産量を少なくしてスモール・スタートしましたが、2022年は2021年よりも少し生産量が増えています。
さてお次はPinot Noir Sangiacomo Vineyard Sonoma Coast 2021
中村さんはNoriaをたちあげた当初、2010年から12年このSangiacomo Vineyard リリースしています。
サンジャコモについて「酸がきりっとして果実の印象が強い。」とのこと
2021年ヴィンテージは非常に乾燥した年。 しかし熱波もなくゆっくり成熟できた。Sangiacomo は気温が高くなっても葡萄樹が疲れないそうです。それだけ仕立ての仕方や管理が行き届いているそう。Uminoより10日~2週間早い収穫となるそうです。
さて、最後はPinot Noir Brosseau Vineyard Chalone 2020
こちらもこの2020年が初ヴィンテージ。モントレー・カウンティのシャローンというAVAからです。
カレラのマウント・ハーランの自社畑からから30キロほど南、標高500メートほどの山の上「現実離れした別世界のような」ところに位置する畑です。お隣はシャローン・ヴィンヤード。
面積は170ha、土壌はカリフォルニアでは非常に珍しい花崗岩土壌に石灰岩が混じります。
Brosseau は果実が小さく、ミネラル感やスパイシーなタンニンが感じられます。Savigny-les-Beauneというのがピッタリ。テイスティングで「熟成感も出始めていて、マッシュルームみたいなニュアンスもありますよね。」とコメントすると「そうそう、マッシュルームがすごく合うんです。」とのこと。醸造方法はソノマのピノ・ノワールと一緒です。
「5年間の瓶熟成で間違いなく良くなるし、10年くらいは熟成のポテンシャルがある。」リリースしたては早めの抜栓がおすすめです。中村さんが日本に行く前に抜栓して2週間ほどして帰って来て飲んだら美味しくなっていた、というくらい。
他のキュヴェに対して1年遅れのヴィンテージが販売されることになるのでそれくらいがちょうどいい。とも仰っていました。
*他のピノ・ノワールは2020年煙害で収穫できなかったが、Brosseauは標高が高く霧の影響を受けないので収穫が早く、火事が起こったときに収穫の準備が整っていたため2020年収穫できた。そして2021年ヴィンテージはもう少しジューシーでわかりやすいワインとのことでした。
そして、実は2022年からサンタ・クルーズ・マウンテンでもう一つのピノ・ノワールを買い付けているそうです。こちらは2024年夏ごろにリリース予定。
Muns Vineyards というサンアンドレス断層が落ち込んだ中にある畑です。
はじけるような果実味とタンニンが特徴だそうです。サンタ・クルーズ・マウンテンは気温が上がるので収穫のタイミングが重要。またタンニンが強くなりやすいので、抽出も気を遣います。やはりファースト・ヴィンテージは難しいようですが、その経験値を生かして次の年につなげていきます。2022年ヴィンテージは初年度にしてはうまくいっているとのこと。
リリースが楽しみです。
中村さんの畑の収穫の順番としてはBrosseau > Muns > Sangiacomo > Uminoという順番だそうです。
今後白を増やす予定はありますか?という質問には、「現状ではピノ・ノワールが4キュヴェになり赤に傾いてしまっているので、白を増やさなければいけないと思っている。」
ということはBrossesauからシャルドネをリリースする可能性も??との質問には「その気持ちはある。」
お~!白の新キュヴェの登場も期待が高まりますね。
中村さんの話を伺っていると、常に未来に向けて走り続けているような印象。聞いているだけでわくわくします。
1時間と短い時間ながら、実り多い凝縮したセミナーとなりました。中村さんありがとうございました!
ワイナート№113夏号巻末の、「Interview」コーナーに、アニー・ファヴィア&アンディ・エリクソン夫妻が取り上げられました。
3月の中川ワイン試飲会の際に開催された、ファヴィア・セミナーの取材記事です。
アニーが「栽培はむずかしいが最も愛する品種」というカベルネ・フランを主体のセロ・スール レッド・ワイン ナパ・ヴァレー 2018と、アマドール・カウンティの花崗岩土壌からのヴィオニエを使用するスイーズ ヴィオニエ アマドール 2019のテイスティングコメントと併せて紹介されています。
この号は巻頭にダックホーンのワンメーカー、レネ・アリーの取材記事も掲載されています!
Must buy!
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ダックホーン ワインメーカーのレネ・アリーがワイナート№113 夏号巻頭、「今号の人」コーナーにとり上げられました。
美しいレイアウトでレネの成し遂げてきたこと、信念、人となりなどをギュッと凝縮して伝える記事となっています。
是非ご覧くださいね!
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「アタックはふくよかな印象を持ちましたが、飲み進めると、そこに冷涼気候を感じさせるハーバルなニュアンスも出てくる。単にフルーツ感とふくよかさだけが前面に出ることがなく、新しいカリフォルニア・スパークリングのスタイルを感じます。・・・後略」( 瀧田昌孝氏 /パレスホテル専属ソムリエ)
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実は2019年にも一度来日の計画がありましたが、コロナ・ウイルス感染症の世界的な流行を受け断念しました。その際に「近い将来この困難を乗り越え一緒に乾杯しましょう。」と日本のダックホーン・サポーターにビデオメッセージをくれたレネ。
今回、念願がかない初来日します。
ダックホーンのフラッグシップでもあるメルロ スリー・パームス・ヴィンヤードはもちろん、現地のセラー・ドアでしか販売していない希少ワイン、しかも蔵出バックヴィンテージ マグナム2種も加えた特別なワインをご用意しました。
ステーキ・ハウス、“プライム42”のコース料理と共にお楽しみください。
2014年より、ダックホーン・ヴィンヤーズのワインメーカーに就任。1976年から続くダックホーンの長い歴史の中で、レネは4人目のワインメーカーにあたる。その責任は重く任命期間も長い。
「ナパで最も優れた葡萄を扱うことができて、私は幸運です。このような質の高い葡萄を扱う時にはレシピも決まった公式もありません。私の仕事は葡萄畑に耳を傾けワインの魂を伝えることです。」偉大な先達から遺産を受け継いだ彼女はダックホーンの「現在進行形の物語」を紡ぎ続けている。
【ディナー概要】
日時 : 4月20日木曜日 19:00 より(受付は 18:30スタート)
募集人数 : 40名
会費 : 19,800円(税込)
開催場所 : 汐留シティセンター42F Prime 42
お申込みはしあわせワイン倶楽部様チケット販売ページにて
【満員御礼】本ディナーは満席となりました。
\▼コチラをクリック/
【 デコイ 】
◆ 新商品デコイ・リミテッド ブリュット・ロゼ スパークリング カリフォルニア NV 5,800円
【 ダックホーン・ヴィンヤーズ 】
◆ ソーヴィニヨン・ブラン ノース・コースト 2021 4,200円
◆ シャルドネ ナパ・ヴァレー 2021 5,800円
◆ メルロ スリーパームス・ヴィンヤード ナパ・ヴァレー 2019 14,500円
◆ 蔵出し特別ワインメルロ エステート・グロウン ナパ・ヴァレー マグナム 1998
◆ 蔵出し特別ワインカベルネ・ソーヴィニヨン パッツィマロ・ヴィンヤード エステート ナパ・ヴァレー マグナム 1998
*価格は全て参考価格(税別)です。
*ヴィンテージ提供順が変更する可能性があります。
【お料理】*仕入れの影響で変更する可能性があります。
アミューズ :北海道産ホタテのマリネ 緑豆のエスプーマ
前菜 :ホッキ貝とグリーンアスパラ ストラチャテッラ
お魚料理 :鮮魚のパイ包焼き カフェドパリバター
メインディッシュ :USステーキ200g 赤ワインソース